ある若い夫婦のお家に子猫が貰われて来ました。
ピンと伸びたお耳と澄んだ青い瞳がご自慢の小さな子猫でした。
子猫は愛情いっぱいに育てられました。
子猫は自分が猫とは知りません。
大きくなったらお母さんみたいに2本足で歩いて、いろんな言葉が話せると信じていました。
今日も子猫は泣いてみます。
『ニャー』
次の日も子猫は泣いてみます。
『ニャー』
毎日、練習してるのに子猫は言葉を話せません。
来る日も来る日も子猫は練習しました。
それでも子猫は言葉を話せませんでした。
いつしか子猫は大人の猫になっていました。
やっぱり猫は言葉を話せません。
歩く時も2本足では歩けません。
猫は不思議でした。
猫は早く大好きなお母さんみたいな大人の人間になりたかったのです。
ある日、猫のお家に赤ちゃんが来ました。
若い夫婦の間に出来た小さな小さな赤ちゃんでした。
赤ちゃんは4本足でも歩けません。
猫は笑いました。
でも、赤ちゃんはすくすく育っていきました。
赤ちゃんはすぐに4本足で歩けるようになりました。
そしてある日赤ちゃんは猫の目の前で2本足で歩き始めました。
猫は自分が人間ではない事に気づきました。
猫は悲しくなりました。
綺麗に澄んだ青い瞳から涙が出てきました。
猫は泣きました。
『ニャー』
その時、お母さんは猫をそっと抱き上げました。
優しく優しくずっと撫でてくれました。
猫は幸せな気持ちになれました。
猫は思いました。
『今までも幸せだったのに何を泣いていたんだろ。』
猫はお母さんに心から『大好き』って言いました。
『ニャー』
猫は言葉を話せません。
でもお母さんは言いました。
『私も大好きよ。』
猫は幸せでした。
ずっとずっと幸せでした。
The-Earth 03:29
コメント一覧 (2件中の最新3件)
yukkochanへ
ご無沙汰やねm(_ _)m
拙い素人の文章やけど読んでもらえて嬉しいよ♪
ちょっとウルッと来ました…。
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ご無沙汰やねm(_ _)m
拙い素人の文章やけど読んでもらえて嬉しいよ♪
The-Earth 2009/06/19 00:12